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タイルの割れや脱落・・これらは外壁を張り替えることになってしまう症状。
時間は巻き戻ってはくれないため長年親しんだお家の壁とはお別れです。

もとの外壁や屋根を残したまま長持ちさせるには保護する必要があります。
ですが、屋根や壁が劣化するように塗装も劣化しがちで勘違いしやすい知識も多いのだとか。
そこで今回は塗料のよくある誤解をご紹介。
さらに、塗装を長持ちさせるポイントと塗装タイミングについても解説します。

塗料は塗ってすぐから劣化が始まる

屋根や壁のいわば盾である塗装。
しかし、塗装は塗料を塗った段階から劣化を始めます。

そうなってくると塗装をする意味がわからなくなりそうなものですが、塗料の効果は塗装の下の壁や屋根が紫外線や雨風から直接影響を受けないようにして壁や屋根の耐久性を維持しているだけです。

そのため塗装は下の素材を守るためにどんどんはがれていきます。

「塗装の下の素材が悪ければコーティングの意味がないのでは?」といったお考えをおもちではありませんか。
実際に、壁や屋根が崩れてしまっては折角の良い塗料ももったいないです。
そこでここではまず素材の耐久性についてご紹介します。

屋根材単体の耐用年数は30~40年前後

家を雨や日差しから守る屋根。
壁が西や南、東の壁ばかり焼けるのに対して屋根は紫外線を全面で受ける傾向にあります。

そのため、塗装の効果も全面的にすり減りやすい箇所です。
そんな屋根の素材としては以下のものが用いられます。
・瓦          耐用年数60年

・スレート       耐用年数20年

・セメント       耐用年数30年

・トタン        耐用年数30年

・ガルバリウム銅板   耐用年数30年

・ジンカリウム     耐用年数40年

・ステンレス      耐用年数60年

・アスファルトシングル 耐用年数30年

特に軽くて丈夫なスレート屋根や丈夫なジンカリウム屋根は塗装をすることで耐久力を維持させる傾向があります。

逆に瓦などは塗装を行わず割れれば変えるといった対応で老朽化を遅らせます。

とはいえ取手市は70~90年代の家々も混在しており、スレート屋根を使用しているご家庭も多くあります。

ですから、塗装で屋根を守ることを前提にしなくてはなりません。

外壁単体の耐用年数は30年前後

外壁は壁部分と壁と壁をつなぐゴム状ののりの役割をするものからなります。
壁部分はタイル、サイディング、モルタルと言った種類があります。
耐用年数はそれぞれタイルで30~50年、サイディングで20~30年、モルタルで30年~といった形です。

ゴム状ののりの役割を担うのはコーディング。
これは壁を密着させる効果があり、耐用年数は7~10年と短い特徴があります。

塗装の寿命とよくある勘違い

塗装に使う塗料は合成樹脂、添加剤、顔料で出来ています。
それぞれ合成樹脂は塗料の性質を決めるため、添加剤は付加機能やつなぎの役目のため、顔料は色ツヤのため役割。


また、合成樹脂は塗料の寿命を決める目安にもなります。
ほかにも速乾性や利便性の基準にも。

ここでは塗料の種類と塗装にまつわるよくある間違いをご紹介しましょう。

塗装の寿命は10年前後

塗料の大部分の役割を決める合成樹脂ですが種類も豊富。
簡単な特徴と共に一覧にしたものが以下にまとめています。

簡易な建物には使うことも
・アクリル系塗料  耐用年数4~7年
かつての主流
・ウレタン系塗料  耐用年数6~10年

今の主流
・シリコン系塗料  耐用年数8~15年

近年人気上昇
・ラジカル系塗料  耐用年数8~15年

・フッ素系塗料   耐用年数15~20年

・光触媒塗料    耐用年数10~15年

・セラミック塗料  耐用年数10~15年

・遮熱系塗料    耐用年数15~20年

・ナノテク塗料   耐用年数 10~15 年

屋根や壁の全体を塗装となるとかつての主流はウレタン系、現行はシリコン系でしょうか。
また、新築時はアクリル系を用いることもあります。
取手市の中古住宅場合、中には外壁塗装をウレタン系で行っているものも未だあるよう見受けられます。

長い目で見たときのコスパのよさは近年人気上昇中のもの。
光触媒塗料では紫外線を受けて汚れを分解する効果があるなどユニークな性能をもつものもあります。

それぞれの塗料の特徴について詳しくは「築10年以上は要注意!外壁塗装の選び方 塗料の種類と価格|取手市の補助金制度」を参照ください。

なお取手市では雪よりも雨の影響の方が年間降水量から見て高め。
ですから、塗料の効果の中で必要な効果を中心に工費を削減する塗料選びが出来るといいでしょう。

例えば除雪作用と防汚効果があるフッ素系塗料選ぶ際は防汚効果をメインに考えると言った具合です。

塗装に関するよくある間違い

ホームセンターに販売されている塗缶にはしばしば耐用年数◯年と表記があります。

実はこの耐用年数とは◯年まで効果があってそれ以降劣化が始まると言う意味ではありません。

正しくは塗装は塗ってすぐから劣化が始まるけれども塗装効果は◯年まで期待できると言う意味。

さらに、この耐用年数を決める決め手は塗装業界が屋内の人工実験で出したデータを元にしたもの。
雨や紫外線の強弱によってどれだけの期間で傷みが出るかはわからないのです。

そのため築年数や同じ地区でも家ごとに劣化や傷みに差が出てくることに。
劣化の具合を見極める力が必要となります。

コラム  悪徳業者の誘惑

「耐用年数30年!塗装し直しは30年後まで不要」

こんな触れ込みを見たらどう思われますか?
とても魅力的なうたい文句だと個人的には思います。

しかし、耐用年数は効果が維持できる限界の期待値。
そのため、30年塗り直しなしはあり得ません。
もし、こんな触れ込みを謳っていたらそれは悪徳業者か無知な営業と判断してください。

塗装を行うタイミングチェック

塗装をし直すには工費が痛手。
出来れば家を傷める原因は排除しつつ、コスパよく生活を回したいものです。

ここでは倹約したい方におすすめの塗装を行うタイミング判断のポイントをご紹介します。

サビが出ている場合

雨戸や雨どい、その他金属のつなぎめでさびが出てきていたら外壁塗装をご検討を。

特に、さびが金具全体に回っていて朽ちて金具として役割を果たせないときは取り替えになります。
逆にサビがやや出ていて擦り落とせるときは日常的なメンテナンスでこなせる範囲です。


サビが出ていて全体には回っていないがじりきでの擦り落としは無理そうな気がするときは塗装工事を依頼することがおすすめ。
自力ではやや難しいサビやカビの処理を塗装工事の下処理に行っているため家のコーティングもできて一石二鳥なタイミングと言えそうです。

チョーキング現象が発生した場合

壁から白い粉が出てくる現象をチョーキングといいます。
由来は白い粉がチョークの粉のようだから。

チョーキングは壁の塗装がはがれて下の壁が露出する目安です。
そのため外壁塗装を検討し始める目安になります。

タイルが割れている場合

外壁のタイルが割れたり、落ちている、屋根から雨漏りがしている場合は早急に対応が必要です。

特にタイル張りの場合、欠け落ちていると張り替えが必要な場合があります。
これらの場合、リノベーションを考える必要があります。

ほかにも目に見えたひび割れや穴が空いているといった時も外壁塗装を行う目安になります。

外壁塗装を長持ちさせるには

外壁塗装の効果を長持ちさせることで塗装工事のスパンを延ばすことも。
そのためのキーポイントは以下2点です。

・塗料にこだわりをもつ
・塗装業者の作業に注目

塗料にこだわりをもつ

塗装の効果を長持ちさせるには塗料の種類もですが、塗料にこだわりをもつこともキーポイントです。
こだわるポイントとしては速乾性や利便性。
速乾性を塗料の缶では油性、水性と利便性を1液、2液と表現します。

油性の塗料はシンナーで塗料を薄めるため環境には悪いですが密着性と速乾性を誇ります。
逆に水性は水で塗料を薄めるため塗料ののびが悪め。

利便性の代名詞1液、2液の違いは缶を開けてすぐ使えるかどうかです。
1液は硬化剤が入っていて缶を開けてすぐ使え、2液は硬化剤が缶に入っていないタイプで劣化を遅らせる効果があります。

そのため油性の2液が劣化を抑え、密着性を高める効果があります。

また塗料は3回塗りを行うと塗りむらが少なくなります。

塗装業者の作業に注目

業者の作業にも塗装を長持ちさせる工夫があります。
その一例が塗装前の下準備。
作業内容としては次のようなものです。

・高圧洗浄:汚れやさび、カビや残った塗装の膜を取り除く働き
・ケレン作業:テツ部分のサビや高圧洗浄でとれないものを削ぎ落とす働き
・目荒らし:凹凸を付け塗料の密着さを高める働き
・ひび割れ補修:深いひび割れを補修する作業

これらの作業を丁寧にやっている業者は塗料ののりをよくしてくれている証拠。
塗料や重ねぬりの回数にもこだわりたいですが、塗料の効果を発揮しやすい環境を生成してくれることも重要です。

お気軽塗装キープ術

業者に頼むことなく個人でできる範囲でも塗装を長持ちさせる工夫は存在します。
例えば、カビや藻が生えやすい箇所は風通りをよくすること。

さびやカビが少し生えていたらホースで洗い流し、こすり落として広範囲で侵食されないようにするといった工夫です。

DIYの心得がある方などには外壁が少し浮いていて回りのコーキングがはがれていることが明らかな時はコーキングガンで修復と言ったことも家を保護する工夫になるでしょう。

まとめ

塗装は素材を守る鎧のようなもの。
建材そのものの耐用年数がまだある状態で、壁や屋根の状態を維持しようとするためにあるのが外壁塗装でした。

とはいえ、塗装は工事費が甚大。
工事のタイミングを見定めることや長持ちするための工夫を行うことが塗装工事の工事周期を長くするために役立つのでした。

工事のタイミングとしては
・サビが出ている
・チョーキングが起こっている
・タイルが崩れている
など家に違和感が出始めたとき。

長持ちさせる工夫としては
・施工業者の塗装の下処理や塗装に注目する
・こまめな手入れを行う

上記が挙がります。
これらを踏まえ塗装について知ってもらえれば幸いです。